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LINEでは、こうしてます。

LINEインターンで企画職の仕事をそのまま体験! 参加者にインタビュー

LINEでは2019年度、様々な職種・形式でインターンシップを実施しました。PMやサービス企画職の仕事を体験するCWOチームコースでは、Chief WOW Officerの慎ジュンホの直下で、サービス競争力を徹底的に高めていくために設立したCWOチームにおいて、社内外の様々なサービスの実体験を通じた徹底的なリサーチや新規サービスの企画提案など、参加者それぞれに様々な業務を取り組んでもらいました。

その中で4名の参加者に、体験した業務や感想などを座談会形式で語ってもらいました。特に、現在エントリー受付中の2021年卒向け新卒採用 サービス企画職を検討している方は、業務内容や働き方のイメージしてもらえると思いますので、ぜひご覧ください。

左から若林勇弥さん、DU MAさん、茶屋愛太郎さん、中島礼朗さん。

――自己紹介をお願いします。

若林

若林勇弥です。京都大学 工学部 情報学科の3年生です。インターンでは「LINEギフト」のチームに配属され、LINEギフトの市場規模をもっと大きくできる方法がないかの企画検討を行いました。

DU MA

若林さんと同じ案件を担当した、DU MAといいます。早稲田大学の1年生です。社会科学部で、商学の勉強をしています。

茶屋

東京大学 大学院 技術経営戦略学 専攻の茶屋愛太郎です。インターンでは「LINE公式アカウント」の新機能の企画や設計をしました。

中島

東京大学 経済学部 経営学科3年の中島礼朗です。大学のゼミでは経営組織論を学んでいます。インターンでは「LINE Score」のユーザーを増やすグロース施策の一貫として、LINE内に出す広告の企画と、LINEが対外的にやっていくキャンペーンの企画を担当しました。

――インターンに応募したきっかけを教えてください。

中島

まずは、そもそもLINEという会社にすごく興味があって。というのも、将来的に自分でビジネスやサービスを立ち上げることで、何か課題を解決して、みんなの役に立つものを作りたいというふうに思っていて、それを実現するのに、消費者向けのサービス作りに関して莫大な知見があるLINEは良い場所だと思いました。

もう1つは、プロダクトマネージャーという職業にすごく興味があって、それが新卒のキャリアとして歩めるのが、自分の知っている範囲だと、LINEとGoogleだけだった。今回はLINEのCWOコースのインターンが面白そうだと思い、応募しました。

若林

僕はめちゃくちゃ意識低いんですが(笑)。就活サイトでインターンの給与が高い企業リストのようなものを見たのがきっかけです。中でも LINE のエンジニア職の報酬が非常に高いと紹介されていたのですが、残念ながらエンジニア職として自分が役に立てる可能性は極めて低いと思ったので、一度は諦めました。ただ LINE が企画職の募集も行っていることを知り、過去に学校のサークルで仲間を巻き込んでWeb サービスの企画を行った経験はあったので、企画職として応募をしました。みんなが利用している LINEというプラットフォームで自分の企画構成力・提案力がどれだけ通用するのかを試したいと思ったんです。それと、コース名に含まれている「WOW」の意味は、もはや実際に飛び込んでみないと分からないと思ったので、それを確かめたいという気持ちもありました。

Webサービスの企画の経験があると話しましたが、実際にインターンが始まってみると、それとは比べ物にならないほど規模が大きい。当たり前ですけど、学校のサークルとは違うので、抜け漏れがないようしっかり企画しないと、直接、業績に響いてしまうところもある。そういった環境での刺激というのは、ここでしか得られないことだと思うので、楽しい経験をさせてもらったと思っています。

茶屋

僕は、そもそもLINEのBOTを作っていたり、大学の授業でLINEの企業戦略について、毎週発表する機会がありました。LINEは日本で8000万を超えるMAUがある中でも、あまり保守的じゃないというか、どんどん新しいサービスが生まれ、最近だとFinTechなど、領域を拡大していっているところに惹かれて、応募しました。

DU MA

僕は1年生なんですが、夏休みを無駄にしたくないと思い、色々なインターンを探していた中で、InstagramでLINEインターンの広告を見たのがきっかけでした。広告事業コースとCWOチームコースの両方に応募したかったんですが、「LINEについて新しいサービスを出してください」というCWOチームの課題内容のほうが個人的にやりやすくて、応募しました。

日本人ではない僕は、もともと中国のサービスに関する知識があったんですね。WeChatさんが2017年にミニプログラムを発表しましたが、自分でも高校生のときに起業して、ミニプログラムを開発しました。インターンの課題でもそれを元に、LINEにおけるミニプログラムのシステムについて提案しました。

――インターン開始前にイメージしていた企画職との違いは、何でしょうか。

茶屋

これまで企業コンテストなどでやった企画をイメージしていましたが、実際はふわっとアイデアを出したり、ディスカッションするということはなくて、想像していたよりも遥かにリサーチの時間が多かったです。ベンチマークや市場の傾向、動向を徹底的に調べた企画というのは、成功する確度が全然違うんだと思いました。よりユーザーのニーズに沿った、使われやすいサービスを作るためには、膨大なユーザーの様々なケースを想像して、徹底的に抜け漏れがないよう考えることが大切なんだと。

中島

企画というと、これまでサービスを作る0から1の部分だと考えていましたが、今回はサービスをグロースするという、1から10の部分に携わることになりました。どのようにキャンペーンや広告を打ち出して、ユーザーを増やすかに対し、定量的・定性的に考え抜く、やり抜く経験はこれまでなかったんですが、LINEにはそこのナレッジが蓄積されていました。どういう風にサービスを伸ばしていくという部分が、ちゃんとシステム化されていて、その大きな枠組みを感じられたのが、いい意味で予想と違いました。

若林

僕も企画職とは、こういうことを企画すれば、何百万人がついてきて、何千万円の業績が上がるでしょう、とかを考える仕事だと勝手に思っていたところがあったんですが......実際は、そうではなくて。

数字の話の前にまず、ユーザーはこういうところを欲しているんだ、というニーズの部分を丁寧に拾おうとする姿勢が感じられたのが、インターン前との大きな違いでした。

DU MA

企画職のイメージとは少し逸れるんですが、僕は起業していて会社を経営する中で、自分の能力不足を感じる局面があって、その能力をインターンをきっかけに伸ばしたいと考えていました。というのも僕は、新規事業やアイデアを生み出すことには慣れていたんですが、意思決定するのが自分だからこそ、それを人に提案した経験がなかったので。

LINEでは、自分のアイデアを人に提案しなくてはいけないからこそ、そのアイデアがいいものだという根拠を集めることがとても重要でした。最初は、そこまで集める必要があるのかと思っていたんですが、実際にやっていく中で、様々なフィードバックをもらいながら、必要なプロセスだと感じるようになりました。

――印象的だったフィードバックは何ですか。

若林

一番近くにいる上司が渋谷さんという方で、都度フィードバックしてもらいました。回数もめちゃくちゃ多くて、企画を見せては直すたびに、別の悪いところが見えてしまうので、途方もないと思うことはありましたね(笑)。

ただ、僕たちの今回のゴールはCWOの慎さんに企画を発表することだったので、「それやろう!」って思えない企画は見せられない。そして、LINE のことが大好きな慎さんを振り向かせることができないのに、ユーザーを振り向かせることはできないんじゃないかとも思っていました。だから、その前の渋谷さんの段階では、たとえどんなに際限がなくても、最高のアウトプットに最大限、近づけることができるよう、意識してブラッシュアップしていきました。

茶屋

僕のところは、オンゴーイングで進行している企画だったんですが、立ち止まって考えるときには色々とフィードバックをもらい、ディスカッションする機会がありました。自分もいちユーザーとして、ここはこうしたほうがいいと思うときがありましたが、LINEには僕以外の様々なユーザーがいるので、その人たちから見た、自分にはない視点に気付かされる指摘が、たくさんありましたね。

中島

LINEの企画職の方は、ユーザー行動に対する想像力が、毎回必ず僕よりも一段階深くて、視野が広いなと常に感じていました。それでも、視野が広すぎて企画が進まないということはありませんでした。

何というか、新しい体験をユーザーに作り出すためのドアは常に開いている感じで、誰の提案であっても、その人のインサイトがあってそれが説明できて、皆が納得する内容であれば、すぐにGOは出るので、スピード感を保ちながら進んでいきました。企画職の方はケースによって、「ここはまだ深堀るべき」、「ここは、このレベルに到達すればOK」といったバランス感を常に持っているんだと感じましたね。

実際、キャンペーンのLPや見出しなど、僕が出したもので、皆が納得したものはすぐにOKが出たりしました。インターン生だからとストップがかかるということは一切なく、他の方と同じ決済フローで進んでいったのが印象的でしたね。

――LINEで働くことはイメージできましたか?

茶屋

チームメンバーでランチに行ったり、飲み会をしたり、LINEの社員の雰囲気はよく分かりました。毎週のチーム会もあったので、そこでの進捗報告などで仕事の流れも、簡単にではありますが把握できました。特に思ったのはチーム内にも新卒の方がいて、まだ入社半年以内にも関わらず、既にLINE公式アカウントの新しい機能の1つを任されていたことです。そして、責任感を持って推進しているのを見て、面白い会社だと思いました。

中島

僕も実際に入社して働くイメージはしやすかったです。特に、僕が入った事業部では当時、「LINE Score」に付随する形で「LINE Pocket Money」のリリースもあって、本当に忙しい状況でした。変な話、インターン生だからと、そんなにお客様扱いされることもなく、事業部内に席を1ついただいて、先輩社員と並んで仕事をするといった環境だったので、本当に生の姿を見られたと思います。

あとはQAという部署を、ここまでちゃんと持っている会社を見たのが始めてで驚きました。QAに関して、毎回イシューが発生して、それをつぶす作業に本当に時間を割いているなと。たとえリリースを遅らせてでも、サービスクオリティに何よりも重きを置いて、金融サービスとして守るべき水準を守るというプライドを感じました。

若林

僕のところも、インターン生だからといって、悪い意味の特別扱いは全くなかったです。インターンだからこの会議は出れないなども特になかったですし、唯一あるとすれば残業ができないことぐらいでした。

単に東京に行きたかったなど、最初は不純な動機から出発したのですが、今回、インターン応募をきっかけに、会社のことを調べたり、課題をやったりする中で、LINEという会社の中身が知りたいと強く思いながら入ってきたので、その目的は叶いました。

DU MA

皆さん言ってますが、社員と同じように働く中で、特にインターン生だということを意識することはなかったですね。僕は、LINE公式アカウントや金融事業とは違って、インターン期間中に企画を実現させたということはないんですが、その分これまでLINEが出したサービスを徹底的に研究して、どうやって進化させていくのかを考えることで、LINEのサービスや会社について深く知るきっかけになりました。

――仕事を通じて大変だったことは?

茶屋

企画という仕事は、それまでどんな時間をかけたとしても、案が通らなければ、ゼロから考え直さなければいけないシビアな面があるんだと思いました。だからこそ、みんながいいと思うものを作れるように様々な人の意見を聞いて、その上で役割として適切な判断をしていくことが大切なんだと思いました。

中島

僕はコミュニケーションの部分で、デザイナーやカスタマーサポートの方のチェックが入ったり、チーム内でいろんな意見やコメントをもらったりするので、提案を持っていくときの見せ方は意識するようになりました。何か見てほしいものがあればワンタップで見れるようにするとか、社会人としては大前提なのかもしれないのですが。そういう、チームで仕事をする上での作法みたいなものを学びました。

あと、デザイナーとのやりとりで感じたのは、僕がラフの設計をしたんですが、自分の意見を伝えながら、ラフを完全に違うデザインにしようとしているのか、スタイリングだけをやろうとしているのか......その差を僕自身、あまり分かっていないまま提案したことで、ズレが生じてしまったり。
僕が、最初の伝え方で背景までちゃんと伝えられて、うまくコミュニケーションがとれていれば、もっと早くプロジェクトを進行することができたという反省点がありました。

プロジェクトを進める上での、様々な役割の人とのコミュニケーションにおいて、どこまで自分の思考プロセスを開示するか、また企画者としてのアウトプットとして、自分が作り込んだ内容をどこまで見せるべきなのか、という部分を深く考えるようになりました。

――最後に一言。インターンの感想をお願いします。

中島

企画職のイメージができたこと、組織で働くということが、どんなことなのかが分かりました。QA、カスタマーサポート、デザイナー、エンジニアなど、LINEには本当に多くの部署があって、それぞれの分野にプロフェッショナルな人々がいる中で、企画としてどう関わって動くべきなのかを考えさせられましたね。

茶屋

3週間、企画の仕事を経験して、責任を持って1つのプロダクトをマネージしていくことはとても面白い仕事だと思いました。単純ですが、LINEで企画者として働いたということが、ちゃんとキャリアに生かせる経験ができたと思います。

若林

インターンの期間だけで「LINEが分かった」というのは、おこがましいかもしれないんですが、ユーザーの声を企画にあげるまでのプロセスを担当させてもらって、資料をめちゃくちゃ作った中で、自分の作った資料を見せるとこんな感じの反応なんだな、という実感ができたのが大きかったです。

僕、実はもともと就職先には、鉄道会社しか視野に入れてなかったので、LINEを就職先に考えたことはなかったんです。でも、インターンを入り口に面接や課題を受ける中で、徐々にLINEという会社のことを知るようになって、CWOチームの仕事を体感できたことで、これまで想像していなかったLINEでのキャリアというのも考えるようになりました。

DU MA

僕は今年の8月に会社を立ち上げたんですが、それまで就職は一切考えてなくて、起業することしか考えていなかったんです。その思いはブレない強いものだったんですが、大企業がどうやって動いているのかや、組織の構造などを見てみたいと思い、今回のインターンに申し込みました。実際に働いてみて、1人ではやれないことを会社の力を使って実現できたり、大きな規模のビジネスができたりと、起業とはまた違った魅力について知る機会となりました。

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桃木 耕太

2013年にLINEに中途で入社、今は開発組織と採用組織でWebサイト/コンテンツやイベントの企画/制作などをしてます。