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LINE Growth Technologyの仕事を紹介します

LINEでは、常に新しいアイデアやサービスが生まれています。様々なサービスをローンチし続け、大勢のユーザーに楽しく安心・安全に使ってもらうために、たくさんの部門がプロジェクトやサービスを支えています。

今回は、LINEグループで使用するツールの開発やサービス運用フローの改善などを手掛る、LINE Growth Technologyの仕事を黒木亮太に紹介してもらいました。

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――自己紹介として前職までのキャリア、LINEグループに入社した時期と理由などについて簡単に教えてください。

黒木

2018年に設立されたLINEの開発子会社のLINE Growth Technology(以下、LINE GT)で、東京開発室長として働いています。前職もWeb企業でニュースSNSサービスや電子書籍サービスの開発リーダーを務めたり、広告システムの開発責任者を担当したりしていました。その後、2019年の2月にLINE GTに入社しました。

転職した理由としては、長年Webサービスに携わって0→1とか1→10の様々なフェーズを経験してきた中で、サービスを伸ばす成長分野に、継続的かつ専門的に深く関わる、というLINE GTの方針に共感したんです。ちょうど立ち上げフェーズで、組織づくりから携われそうだったので、本当にやりたいことと、求められていることが自分にフィットしていまして。今も開発組織としての体制の整備やその改善をしながら、サービス開発も見ています。

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――LINE Growth Technologyとはどのような組織なのでしょうか?

黒木

「For Growth of Services and You」という言葉を掲げていて、要するにサービスの成長に貢献し、それを働く人の成長機会にもするということです。開発子会社ということで、どうしても作業的な開発や単調な業務をしている印象を持たれることもあるのですが、会社や事業に貢献することと同じくらいにエンジニアとしての成長ができる、やりがいのある挑戦を続けられる組織にしていきたいと思っています。

少し触れましたが、担当する領域はサービスが公開された後の成長・運営フェーズを支える開発です。私たちは社名にもちなんで「Growth開発」と呼んでいます。いわゆる、社内共通ツールの作成やLINEファミリーサービスの運営フローの改善が、LINE GTのミッションですね。

Webサービスの成功のためには、そもそもサービスの競争力を高めることが必要で、0からどんなサービスを作るか、ということに加えて、サービスをいかに運用、運営していくかということが重要です。なぜなら、多くのサービスは、口コミやプロモーションなどでユーザーが増えて、ユーザーが定着することによって、一気に大きくなっていくことが多いんです。そのため、サービスが大きくなっていく時期に向かって、サービスを作った後の運営体制をしっかり整えておくことが重要です。そして、LINEグループには多くのサービス・事業があって、日々、高いレベルで成長が求められているので、そこを支えるための専門的な組織としてLINE GTが生まれました。

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黒木

LINE GTができてから約1年半が経って、現在は54名が在籍しています(2019年12月時点)。ほとんどがエンジニアやPMで、採用や業務支援などのサポート部門が若干名という感じです。東京のオフィスでは36名が勤務していて、福岡を拠点とするLINE Fukuokaオフィスには18名のメンバーが勤務しています。東京と福岡で担当している開発案件や裁量については、ほぼ違いはありません。

LINE GTでは、部署ごとで開発を進めるというよりも、プロジェクトごとに4〜6名のチームを作り、開発を進めています。チームごとに、LINEグループ全体で使う共通ツールをゼロから開発したり、軌道に乗ったサービスの運用フローの改善を手掛けています。ほとんどが、課題を一緒に考えたり、整理したりするレイヤーから入るプロジェクトですね。

そもそも、案件の依頼がくる流れとしては、運営体制で困っている部署や開発組織がない部署から、専用の窓口に相談が来て始まることが多いです。社内の事業優先度や運営改善インパクトなどを考慮しつつ、優先度を決めチームで入っていくような流れですね。

――担当業務について具体的に教えてください。

黒木

私の役割としては、LINEグループ全体から寄せられる様々なサービスやシステムに関する課題の相談の窓口となることと、LINE GT自体の組織づくりや採用を担当しています。LINE GTとしての開発事例は採用イベントなどでも紹介しているのですが、コンポーネントを組み合わせるだけでLanding Pageが作成できる「LPGen」というものがあります。

LPGenで作られたLINEモバイルのキャンペーンサイト

黒木

LPGenの開発に取り組むことになった背景として、LINEグループには非常に多くのサービスがあって、その各々が膨大な数のキャンペーンを実施しています。そして、これまでは必要なLPを都度、スクラッチで作っていて、それなりの工数やコストがかかっていました。リソースの取り合いになってしまって、キャンペーンができないことすらあって、全社的な課題になっていました。数は出せませんが、本当に驚くほどの量が都度、進行していて、これを解決したいなと。

あと、LINEはブランディング管理もしっかりしている会社なので、LPなどのWebサイトにおいてもデザインルールがしっかりとあります。既存のCMSでLPを作ろうとすると、デザインQAなどで多くの手戻りが発生したり、結局リリースできなくなる可能性が高くて、既存のツールの導入も難しいという環境でした。

結果的に、事業側やデザイナーと連携してニーズやデザインのガイドラインをもとに、必要なコンポーネントを備えてデザイン面での品質を担保することができ、なおかつエンジニアでなくても簡単に扱えるツールとしてリリースすることができました。今では10以上のサービスで導入されていて、最近では海外拠点からも声が掛かり、多言語対応も視野に入れて改善を進めています。

もちろん、依頼されて取り組むプロジェクトもあるのですが、LPGenの案件のようにLINE GTが起案して主導し、LINEグループ全体や各事業の成長に貢献するような開発にも取り組んでいます。もちろん形式的には子会社なのですが、決して受発注とか下請けという感覚は持っていません。

――LINE GTならではのやりがいや働く魅力を教えてください。

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黒木

LINEグループ所属という国内有数のメガベンチャーのスケール感のある開発に携われること、そしてLINE GT自体が設立から1年半ほどで、54名の組織という小さな発展途上のベンチャーのような要素も持ち合わせてることですね。相反するようなポイントですが、うまくやれば良いとこ取りのような業務に携われます。

志向性にもよりますが、サービスを成長させるという結果を出すことに、やりがいや楽しみを感じられる人には向いていると思います。もちろん、LINEが出しているサービスなので、最初からそれなりのユーザーが付きますし、成長も見込めるサービスが多いです。

ただ、私たちの役割としては、本来1年かかるはずの成長を半年で達成するためとか、10まで順調に成長してきたサービスが次に100を目指すためなど、成長の後押しや効率化するための開発を考えて、実行していくことです。なので、サービスが成長するための開発に特化して取り組めます。

世の中には次々と新しいサービスが生まれていますし、0→1のサービスづくりの経験っていろんなところでできますが、1→10というか10→100のような開発に取り組めるLINE GTのような環境は、珍しいと思っています。これは働くメンバーにとっても良い経験値になっていると思います。

あと、ユーザー向けサービスそのものを0から開発することは想定していないのですが、例に挙げたLPGenのようにサービス内で使われるツールなど、新規開発案件も多いです。これまでの経験やスキルを活かしつつ、さらにエンジニアとして成長したいという人には学びの多い環境だと思いますね。実際に入社してきている人たちも、Webサービス企業やSIerなどの出身が多くて、サービスを成長させることの面白さやその難しさを感じて、そこに取り組めるLINE GTに魅力を感じて来てくれているようです。

――最後に、LINE Growth Technologyに興味を持ってくれた人にメッセージをお願いします。

黒木

LINE GTはまだ誕生したばかり、そしてどんどん人を増やして組織を強化している段階です。LINEグループの中でも期待は大きく、エンジニアにとっても新しいチャレンジがたくさんできる環境だと思います。エンジニアとして成長していきたいという意欲を持ち続けられる方に入って欲しいですね。あと、自身の経験やスキルを活かして、大きな案件、LINE GTの組織自体や一緒に働くエンジニアの成長を牽引してくれるような方も入ってくれると、私が本当に助かります(笑)。

LINEグループということも魅力だと思うのですが、何よりも我々のミッションや想いに共感いただける人を一人でも多く仲間に迎えたいと考えています。ご応募お待ちしています。

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桃木 耕太

2013年にLINEに中途で入社、今は開発組織と採用組織でWebサイト/コンテンツやイベントの企画/制作などをしてます。