OnLine

OnLINE
LINEでは、こうしてます。

レポート!新卒新入社員が主催する「家族とキャリアについて考える」社内勉強会を開催しました

LINEでは、全社イベントだけでなく、各部署や個人主催の社内イベントや勉強会が多く開催されています。今回は、20卒の新卒社員主催の「家族とキャリアについて考える」という勉強会のレポートをお届けします。

本イベントは、「出産や育児のようなライフイベントがある中でキャリアをどう考えればいいの?」「育児しながらでも仕事はできるの?」といったキャリアやライフイベントに対する不安について、新卒社員の目線で先輩社員に聞いていく、というものです。

勉強会を企画したきっかけは、新卒社員の集まるLINEグループで、「30歳になったときどうなっているか」と盛り上がったことから始まったそうです。

学生の頃から働き始めたいま現在も、仕事とライフイベントの具体的なイメージがつかなかったり、家族に相談してみても、両親が子育てしていた20年前と今の状況とは異なっていたりと、なんとなく不安を抱えていたのだそうです。

そこから、「先輩社員に具体的な話を聞いてみたい!」と、勉強会の企画がスタートしました。

inagaki_profile.png

「家族とキャリアについて考える」

今回の勉強会に集まった新卒社員は男女問わず40人ほど。みんなが気になる話題のようで、事前アンケートにも50以上の質問が集まりました。

ゲストとして招いたのは、LINE上級執行役員/LINE企画センター長である稲垣あゆみ。これまでの経験をもとに、「結婚」「出産・育児」「キャリア」に関する新卒社員たちの質問に答えていきました。

稲垣 あゆみ
LINE株式会社 上級執行役員 LINEプラットフォーム企画統括

大学卒業後、ベンチャー企業の立上げに関わったのち、バイドゥ株式会社(日本法人)勤務を経て、 2010年ネイバージャパン株式会社(現LINE株式会社)に入社。
LINE立ち上げ当初より企画を担当し、2015年4月、LINE企画室室長に就任。
2016年1月、最年少で執行役員に就任。
2019年1月、上級執行役員に就任。現職。

冒頭は、稲垣自身の人生年表から始まります。24歳のときに結婚し、27歳で現LINE(当時のネイバージャパン)に入社、33歳で執行役員に就任し、35歳で出産。そして、半年の産休・育休を経て復職し、家庭でパートナーと互いの仕事を支え合い、協力しながらもうすぐ2歳になるお子さんを育てていることについて語られました。

そしていよいよ、新卒社員からの質問コーナーへ。「結婚のタイミングは?」「パートナーと喧嘩した時の仲直りの仕方は?」「育休からの復帰後の仕事への影響は?」など様々な率直な質問が投げられます。

この記事では、その中の3つの質問とその回答についてシェアします。

――ライフイベントを予測した上で、キャリアプランを考えていましたか?
また、予測することは重要と考えますか?

稲垣

私は考えていなかったですね。私自身も、30歳までは「もう少し仕事してからだな」とか「仕事を2年かけて引き継いで私は産休・育休に入るんだ!」と考えていた時期もありました。でも、実際の2年後には新しい仕事がたくさん出てきて、引き継ぐどころではなくなっていて(笑)。私の場合は予測ができませんでしたね。

キャリアプランについて、よく「5年後10年後のキャリアを考えよう!」と言われることが多いですけど、キャリアって自分の「前」ではなく、「後ろ」にできるものだと思っています。

私がLINEの企画を担当しはじめた頃は、当時はまだガラケーの時代だったんですね。だから、「スマホアプリの企画」という仕事自体が新しい職種だった。こういうケースは今後も増えていくだろうと思っていて、数年後のことを考えて今を決めるような考え方ではなくて、目の前のことをやっていたら「後ろ」に自分のキャリアができているという考え方をしています。

――結婚・出産は早い方が良いと考えますか?役職を持ってからの出産だと仕事への影響が大きいので不安です。

稲垣

タイミングについては、人それぞれじゃないかな。早く産んで良かった人もいれば、私のように35歳で産んで良かった人もいるだろうし。

どっちにも良さがあるから、どっちがいいって感じではなくて、本当に人それぞれだなと。

また、「役職を持ってからの出産が不安」というのは、逆かな、と思いました。私の場合は、「育休明けてから働きたかったら働くし、働きたくなかったら働かない」という風に、自分が交渉力を持っていることを重視していました。

――育児する中で、オススメの本やブログなどはありますか?

稲垣

これらの4冊を、これから出産する人にオススメしています。

あとは、キャリアという観点でおすすめなのが、シェリル・サンドバーグさんの「LEAN IN」という本。私が30歳の頃、当時まだ役職がついていなかった時に読みました。


leanin_pic3.png

この本は、妊婦だったシェリルさんが、オフィスの駐車場が満車で車を止められなくて、わざわざ遠くの駐車場を利用して、つわりの中、長い道のりを歩くことになってしまい、CEOのラリー・ペイジさんに依頼して、オフィスに近い場所に妊婦専用の駐車スペースを作ってもらった、というストーリーから始まるんですね。

それでシェリルさんは「CEOたちに直訴できる立場にいたから提案できてすぐに実現したけど、そうじゃない人の場合はどうなってしまうんだろう?」とこれまで気づかなかった自分を恥じて、「こういうことに気づける人が変えていくしかない。だから上の役職に女性がもっと増えるべき!」って言うんですね。

私自身も、出産に際し自分が育休をとり、また仕事に復帰した経験から、育休から復帰する女性社員の働き方の選択肢を広げられるようCEOや人事と一緒に見直しを行いました。役職を上げることで初めてできることってきっとたくさんありますよね。「周りは、自分が役員であることに希望を持ってくれているんだな」と意味合いを感じています。

イベントを終えて

キャリアやライフイベントに対して改めて考えるきっかけになったこの勉強会。参加した新卒社員からたくさんの感想が寄せられました。(一部抜粋)

・将来についてよく考えるきっかけとなりました。参考になる本なども教えていただけたので、子どもについて真剣に考える際に読みたいと思いました。

・出産を経験しその後もバリバリ仕事を続けている、あゆみさんならではの話が聞けて面白かった。キャリアに関しては、記事で読むより、その思考の裏が理解できたのでよかった。

・出産や育児に関して何も知らなかったが、「どういう選択肢があるのか」「特に大変なのは何か」など具体的に知ることができた。稲垣さんのキャリアの話を聞けたのも貴重だった。出産や育児のタイミングや方法には様々な選択肢があるので、色々な立場の方の話を聞いておくことも重要そうだと感じた。

次回は「育児をしながら働く男性社員を招いて開催されるかも?」とのことで、また2回目もレポートをお届けできればと思います。どうぞお楽しみに!

*

松永 理沙

PR室で社内広報をしています。2019年よりLINEに入社。スピーチやコピーライティング、PRなどの企業のブランド活動に携わってきました。休日は漫画、ゲームばかりで、長男・夫とインドアに過ごしてます。旅行も好きで、関東と中部圏のロープウェイは制覇しました。ダムも詳しいです。