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LINEでは、こうしてます。
LINEのなかみ

プラットフォーム事業開発室の仕事を紹介します

LINEで生まれる新しいアイデアやサービスを支える部門・チームを紹介する「LINEのなかみ」。

今回は、2020年2月に新設され、LINEが公開するAPIを通じた新たな事業開発に取り組むプラットフォーム事業開発室をご紹介します。プラットフォーム事業開発室で働く3名に、組織のミッション、体制や仕事内容、それぞれの仕事のおもしろさなどについて語ってもらいました。

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左からプラットフォーム事業開発室の胡桃澤、高木(チームマネージャー)、佐藤。

――自己紹介をお願いします。

高木

前職は外資のITベンダーのコンサルタントでした。企業にクラウドアプリケーションを提案したり、プロジェクトに入ってシステムの導入や海外展開を行ったり。自分が担当していた製品が会社が買収して間もない製品だったこともあって日本に知見がある人がほぼおらず、本社の開発やプロダクト戦略チームとの協業をリードしつつお客様の経営層に対してプレゼンするなど、立場は若手でしたが裁量大きくやらせてもらっていましたね。

LINEに入社したのは2017年の7月です。前職で色んな案件やプロジェクトを経験して、次のチャレンジとして別の領域をやってみたいという気持ちが強くなっていたときに、当時「LINE ビジネスコネクト」と呼ばれていたAPIを使ったプラットフォームビジネスで、営業と開発を繋ぐポジションがあることを知って応募しました。自分のスキルが活きると思ったのと、LINEのオープン化しているプラットフォームでの仕事に魅力を感じたのが、入社を決めた理由です。

佐藤

前職は、新卒でデータベースマーケティングの会社に勤めていて、営業メインに、サービス導入のPL、イベントマーケ、新規事業のリサーチなど幅広く経験していました。前職も楽しくやっていたので、特に不満があったわけではないのですが、新卒入社時にいくつか未来の予定を決めていまして(笑)。ちょうど転職すると決めていた年次になった中、LINEのビジネスのスピード感やメンバーの独自性を強く感じ、この会社の文化や仕事の進め方に触れてみたいと思ったのが入社の決め手でしたね。

2018年8月にLINEに入社してからは、地方公共団体プランの企画運営通知メッセージのインフラ業界に対する市場認知および利用の拡大などの、事業企画・事業推進をはじめ、アライアンスやLINE活用のコンサルティングなどを行っています。

胡桃澤

新卒でSIerに入社して、システムエンジニアをしていました。主にビッグデータ分析ソリューションやAIソリューションの提案活動や、受注後の要件定義や教育などの導入支援、AI / BIソフトウェア企業との再販パートナーとしてのパートナーアライアンスなどを担当していました。新卒で1,000人近く採用するような大企業でプロジェクトも大規模なものが多く、やりがいも感じていたのですが、私の担当は一部の専門的な人だけが利用するような法人向けのシステムで、もっと多くのユーザーがいるサービスに携わりたいと思うようになりまして。そのとき、既にリリースされていたヤマト運輸のLINE公式アカウントなどを見て、LINEのオープンなAPIの思想を知りました。ここであれば、私がやりたいことができるのではと思って転職を決め、2018年8月にLINEに入社しました。

――プラットフォーム事業開発室の役割を教えてください。

高木

LINEのオープンプラットフォームとしての価値を最大化することをミッションに、外部に公開しているLINEのAPIに関連する事業領域の企画、コンサルティング、アライアンス、サポートを役割として担っています。主にはMessaging APIと呼ばれるLINE公式アカウント関連の機能を様々な企業や店舗で利用してもらうための企画と導入のために必要なこと全てがカバー範囲です。

プラットフォーム事業開発室らしい取り組みを挙げると、2020年3月に発表したばかりのLINEマーケットプレイスがまさにそれですね。簡単に言うと、LINEが法人向けに公開するAPIを活用したソリューションを公開・販売できる場所をつくりました。各パートナーにとっては、自社の強みやソリューションをアピールして売上につなげることができますし、クライアントにとっては、マーケティングやカスタマーサポートなど自社の課題解決のために必要なアイテムをマーケットプレイスからオンラインで購入・導入することが可能になります。

LINEマーケットプレイスの目的としては、まず多様化の促進。多種多様なAPI活用のユースケースをマーケットプレイスから発信することで、LINEのAPIを使って実現できることのバリエーションの認知を拡大し、導入推進を図ります。また、これまでSMB領域のクライアントにはハードルが高いと思われていたAPI連携を活用シーン別にアプリケーションとして提供することで、より身近にして規模問わずあらゆる企業において活用される世界を目指しています。他にも、様々なソリューションや事例の比較検討がしやすくなることで、情報収集・検討の時間が減らせたり、自社開発する場合との工数・コスト対効果と比べやすくなったり、導入までのスピード化も期待しています。

今後は、既存の基盤をどんどん拡張していく一方で、これまで実現されてきたユースケースやパートナーのソリューションをベストプラクティスとして、LINEから発信していく場が必要だと考えています。まだまだLINEやLINEのAPIを活用してもらいたい企業や領域が存在するので、そこにアプローチをしていきたいですね。

LINEマーケットプレイス以外にも、今年からパートナー制度の内容を刷新したり、テクノロジーパートナーとの連携をこれまで以上に深めることにも力を入れています。色んなアプローチで、ビジネスプラットフォームとしてのLINEのプレゼンスを高めていくこと、自然発生的に色んなところで色んな形でLINEが使われているような、エコシステム化を加速させるのが我々のミッションです。

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――体制について詳しく教えてください。

高木

プラットフォーム事業開発室には、ソリューションコンサルティングチーム、ビジネスコンサルティングチーム、プランニンング&サポートチームの3つのチームがあります。
まず、ソリューションコンサルティングチームは、いわゆる技術的な導入支援をしていただいているテクノロジーパートナーの企業とのアライアンス全般を担当していて、今日のメンバーだと胡桃澤さんが所属するチームですね。

胡桃澤

はい、ソリューションコンサルティングチームは、テクノロジーパートナーのパフォーマンス向上や先進事例の創出がミッションです。パートナーやパートナーになりうる企業にLINEのAPIを使ったソリューションを開発してもらうためのテクニカルサポートや、クライアント企業への提案サポートを行ったりすることが主な役割です。
LINEでは、新しいAPIの公開や様々なアップデートが多々ありますが、APIはあくまで道具。どのように活用していくかが重要です。そのために、パートナーソリューションの開発支援やセミナーなどでのAPIを活用したベストプラクティスの情報発信、API導入のプロジェクトマネジメントを行っています。また、テクノロジーパートナーの認知向上に向けたマーケティング面での支援にも力を入れていますね。

先進事例の創出という点においては、パートナーと共に推進することもあれば、LINEの営業メンバーと直接クライアントに提案活動を行うこともあります。先進事例を創出して、それを広く浸透させていくには、パートナーとの共創は欠かせないものです。新しいAPIでも、テクノロジーパートナーの皆さんが安心して、クライアント企業への提案から実案件の運用までを行える仕組み作りを目指して活動しています。

佐藤

私の所属するビジネスコンサルティングチームは、クライアント企業のデジタルシフト支援を行うチームです。クライアント側のニーズをもとにLINEを活用したデジタルシフトを提案し実現すること、そしてLINEの新しい収益モデルを創出することがミッションです。世の中的に、デジタルシフトやデジタルトランスフォーメーションと言われる動きが増えてきていますが、それらをLINEでリードすることが目下の目標ですね。様々な事例を創出しつつ、2020年度中にいくつかの収益モデルを自走させるところまで落とし込んでいきたいと考えています。

昨年の事例をあげると、東北電力様の事例は非常に良い仕組みだと思っています。一部の契約者に対して、LINEで引越し手続きができるようになっているのですが、引越しという機会は企業側にもユーザーにも負荷がありますよね。
ユーザーはLINEを使うことで簡単に手続きができて、企業視点でもユーザーがLINE上で必要なデータを入力してくれることで、電話対応するオペレーターの応答率が改善されたり、入力データをもとにすぐに社内手続きに取り掛かれる。事業者とユーザーのwin-winな関係をLINE上で実現している事例です。このような取り組みは、生活インフラを提供する企業や公共分野での活用が増えてくると思います。

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高木

最後に、プランニング & サポートチームは、APIを使った新しいビジネススキームやAPIのスケールプランの検討・実行を行う役割と、パートナーやクライアントのテクニカルサポートを行う役割を持ったチームです。APIを活用した事業がどうやったらスケールするか、ビジネスモデルからサポートの領域まで全て考えて企画・実行しています。

例えば、新しいAPIをオープンする際の提供方針、具体的には公開範囲や提供方法、料金設定といったことを、プロダクト企画・開発・営業・オペレーション・法務・情報セキュリティなど多くの社内関係者と連携して調整していきます。また、オープン化した後のAPIの導入支援や、QA対応としてサポート窓口としての役割もあり、主にパートナーからの技術質問に対して、コンサルティングも含めたサポートも行っています。あとはパートナー制度の設計なども担当していて、エコシステム形成のための土壌づくりを担うようなイメージのチームですね。

それぞれのチームがまだ立ち上げたばかりということもあって、プラットフォーム事業開発室全体でも約15名というまだまだ小規模な組織です。メンバーのキャリアとしては、広く言えばITですが、ベンダー・SIer・コンサル・インターネット系サービスなど幅広い業種から集まっています。職種もバリバリの営業やコンサル、サポートエンジニアなど様々で、チーム内で議論をするときは色んな角度からの視点があって面白いですね。分からないこともそれぞれが持っているスキルを駆使して、助け合いながら業務を進めています。

――プラットフォーム事業開発室・各チームならではの働き方や特徴などを教えて下さい。

高木

組織全体で言うと、各メンバーがスペシャリティを持っていながらも、連携を求められる部分は多いですね。企画からサポートまで行っているので、日々多くの質問や相談が社内外から来ますし、逆に私たちからも関係各所に確認をしながら業務を進めることが多いです。あとは一見業務に関係ないことでも、世の中の面白い取り組みとかを頻繁に共有し合ったりするので、脱線も含めて盛り上がることも多いですね(笑)。雰囲気も非常にオープンなので、新しい人が入ってきてもすぐに馴染めるはずです。

胡桃澤

プラットフォーム開発室には小さいお子さんがいるメンバーもいるので、「保育園の迎えで今日は早めに帰宅します」といった声もよく聞こえてきます。時間の使い方は個々人でそれぞれちゃんとコントロールできていると思います。

佐藤

働き方は、非常に柔軟だと思いますね。みんなセルフマネジメントができるので、それぞれにとって適切に、無理ではない線を常に攻め続けている感じでしょうか。手を抜きすぎず、それでいてストレッチのしっかり効いた目標に向けて動いています。
あと、プラットフォーム事業開発室には自分たちで完結する業務がないので、コミュニケーション先が多岐に渡ることも特徴だと思います。そのおかげか、話をする相手のミッションや発言の背景を理解する力が自ずと身につく環境ですね。

胡桃澤

業務的な特徴だと、日常的にトレンドや情報を取り入れていくことが求められると思います。LINEのAPIを活用すると、世の中にある様々なサービスとLINE上で容易につなげることができます。その反面、アイデア次第で様々なことができるので、LINEの中の機能やサービスだけでなく、外で何が起こっているか、何が求められているかには敏感でいないといけない立場です。最新の情報を仕入れて学ぶことを楽しめる人だと良いですね。
あとは情報を仕入れるだけではなく、パートナーやクライアント企業などに分かりやすく伝えていくことも重要です。インプットもアウトプットもコミュニケーション能力が高い人、少なくともコミュニケーションにやりがいを感じられることも重要だと思います。

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佐藤

ビジネスコンサルティングチームやソリューションコンサルティングチームでは、提案に際するクライアントや業界に対する理解を深める姿勢はもちろんですが、それだけでなく主体的な課題意識を持ち、自走できることが求められていると思います。クライアント企業やパートナーの発言、そしてLINE社内の他の部門などに対して、健全な批判的思考と客観的な思考を持って対話でき、複数の視点で物事を捉え、どんな環境でもポジティブな考えを持つことが必要だと思います。
あとはじっくり立ち止まって考えるというよりも、考えながら走ることの方が多いですね。特に最初のうちは気後れせず、暴走するくらいのつもりの方がいいかもしれません(笑)。

高木

プランニング & サポートチームには、全体を俯瞰して見て仕組み構築や最適化を考えられる人が向いていますね。サポート業務でも、社内外から本当に多くの情報を得ることができる。LINEのプラットフォームの仕組みやビジネス現場でのAPIの使い方を知った上でのコンサルティングが求められるので、単なる技術サポートではないスキルが身につく環境です。
時には既存の仕組みを変えていくことも必要になってくるため、それを実現するための調整力や一見面倒なコミュニケーションをポジティブに推進していける人は、この仕事を楽しめると思います。

――プラットフォーム事業開発室で働くことは、働く人のキャリアにおいてどんなメリットがありますか?

高木

LINEは常にサービスが進化しているので、その時々で自分が「こうあるべきだ」と思ったことを自ら企画し、それを実行した後にすぐパートナーやクライアントの反応が返ってきて、実際のユーザーの生活で使われることが多い。この仕事の結果が強く実感できる環境は、他の会社ではなかなかないと思います。

佐藤

市場調査やアライアンスに伴う交渉、個別企業への感度の高い提案など、環境を自分たちで作ることができるのは良いですね。一般的にいわれる、事業開発や事業企画としての経験はもちろん積める。そして、そのなかでLINEのユニークなアセットを正しく理解して、活用することが求められます。企画する力と企画を実行する力が大いに養われると思います。経験を積むという点でも、次々と新しいAPIが企画され、公開されていく、企業やパートナーから多分に期待されているという環境は楽しいですよ。

胡桃澤

よく聞くワードですが、裁量権の大きさは私が入社以来ずっと感じている特徴的な部分です。国内最大級のプラットフォームを持っていて、世の中に与える影響が大きなサービスでありながら、1人ひとりで判断できる裁量範囲がほんとに大きい。この規模の会社で現場の個々人が自ら考え、意思決定して、プロジェクトを動かしていく経験は、他ではなかなか得られない経験だと思います。

高木

プロダクト企画や開発などとも密接にやり取りをするので、事業を考えながらもLINEのプロダクトの設計思想など根本的な部分にも触れることもできます。立場や役割によりますが、ビジネスとテクノロジー両面において様々な知識を得られると思いますし、社内のシステムやオペレーションも含めてプラットフォームの仕組みを理解できるチャンスは多いです。

また、APIはパートナーやクライアントが連携してくれて初めて価値を発揮するもの。日々新しく生まれてくるテック企業やサービスに対して、感度高くアンテナを張れる方は向いていると思います。そして、そういった企業がLINEのAPIを活用したビジネスで一緒に成長することもできる。こういう部分も大きなやりがいの一つだと思いますし、実現できれば個人のキャリアにも大きくプラスになるのではないでしょうか。

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――最後にプラットフォーム事業開発室に興味を持ってくれた方へのメッセージをお願いします!

胡桃澤

LINEの中のアセットだけでなく、世の中の様々なサービスやテクノロジーに携わっていけるチームで、その分難しいことも多いですが世の中に貢献ができる非常にやりがいのある仕事だと思います。新しいことにチャレンジをしたいという気持ちをお持ちの方がいれば、ぜひ一緒に働きましょう。

佐藤

転職はゴールではなく、リスタート。LINEに入ってから最高のスタートダッシュを一緒にしましょう。ご応募お待ちしています!

高木

LNEの可能性を社外のサービスと繋げて最大限に引き出す、とてもユニークで面白い仕事だと思います。良い意味でお手本がなく、やるべき、またはやりたいと思って実現したことがそのまま自分のキャリアになるので、是非挑戦してみてください。

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桃木 耕太

2013年にLINEに中途で入社、今は開発組織と採用組織でWebサイト/コンテンツやイベントの企画/制作などをしてます。