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LINEでは、こうしてます。
LINEで働く理由

スタンプ事業の進化を牽引するマーケ担当が語る「意志と裁量権の大きい仕事」とは?

LINEで働く様々なメンバーに、LINEで働きながら感じる「らしさ」や「価値」を教えてもらう「LINEで働く理由」。今回は、LINEのコミュニケーションの代名詞とも言える「LINEスタンプ」に携わっているメンバーを紹介します。映画会社から転職し、現在スタンプマーケティングチームで働く大島に話を聞きました。

ーー自己紹介をお願いします。

新卒で映画会社に入社し、LINEには2019年1月に入社しました。前職は若手社員にはジョブ・ローテーション制度があったため、営業やマーケティング、システム企画など多くの仕事を経験しました。大好きな業界で働けて楽しかったですが、自分がやっている仕事の影響度を可視化したい、より多くの人の日常に寄り添った仕事がしたいと思い、転職活動を開始しました。転職活動の際には、映像制作のクリエイターを目指していた経緯もあり、「クリエイターが活躍できる場を広げる仕事」を軸にしました。その中でもLINEスタンプは、クリエイターズマーケットで本当に多くのクリエイターが活躍していますし、ピッタリだと思い、入社を決めました。

LINEでは、最初は主に着せかえの新規クリエイターとのアライアンスやスタンプMVPの運営を担当していました。その後、サブスクリプションサービスとして開始した「LINEスタンプ プレミアム」にてマーケティング担当として参加し、現在では同サービスのプロダクトマネージャーも担当しています。

ーー大島さんが働くチームの役割を教えて下さい。

私が所属するスタンプマーケティングチームは、スタンプ事業の売上拡大のために様々な企画や施策の立案をするチームです。マーケティングという名称ですが、良い意味でゲリラ部隊のようなチームで、 LINEスタンプの新たな挑戦やブランディングにつながるアイデア・企画であれば何でも実行しています。例えば、新進気鋭のスタンプキャラクターたちのオリジナルグッズを作って全国主要店舗で販売するイベントを展開したり、一年で最もコミュニケーションが活発になる年末年始に合わせ、大覚寺さんとコラボした「除夜の鐘スタンプサウンドスタンプ」を企画し、スタンプにする鐘の撮影と音の収録のために京都まで行ったりしたこともあります。

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LOFTとのコラボ企画「STAMPOP LINE x LOFT

業務領域の定義も厳格に定まっていないため、新規機能の提案・推進もしています。いま検討・準備しているものだと、LINEアバターを活用して気軽にスタンプが作れるサービスや、カスタムスタンプやメッセージスタンプの文字部分をAIで作られたオリジナル字体に変えられる新規機能の企画を進めています。

ーー担当している事業の状況を教えて下さい。

LINEスタンプ プレミアムという、月額240円(学生は120円)で、対象のLINEクリエイターズスタンプが使い放題になるサブスクリプションサービスを担当しています。20197月にサービスを開始し、現在125万人のユーザーが加入しています。(2021年3月時点。期間限定の無料体験中のユーザーも含む。)

2020年には100万人超のユーザーが加入するなど、予定以上の成長ができ、2021年においても、年間目標売上を大幅に超える成長率になりそうで、前年比2倍程度の事業成長率を目指しています。2021年上半期には台湾・インドネシアでも事業展開予定で、グローバルチームとも連携して準備を進めています。

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LINEスタンプ プレミアムでは、プロダクト企画、開発、マーケティング、コンテンツ企画など、違う部署や役割のメンバーが横断的に結集するミーティングを毎週開催し、改善を続けています。ほとんどのメンバーが2030代で構成されていて、比較的若いメンバーが高い目標と裁量をもって自由にイキイキと仕事をしている雰囲気がありますね。

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LINE スタンププレミアム プロジェクトメンバーによるワークショップ @LINE Fukuoka

動画や音楽などの大きな市場規模を持つエンタメサービスが先行して市場を開拓してきたおかげで、特に若いユーザーにとって「サブスク」は当たり前で身近な存在になっています。LINEスタンプ プレミアムは学生の場合は月額120円で加入でき、これはクリエイターズスタンプ1セットと同じ金額なので、学生ユーザーからするととてもお得です。「サブスク事業が拡大すると個別にスタンプを買うユーザーが減り、スタンプ事業全体の売上は落ちるのでは?」と思う方もいると思いますが、サブスク事業の開始以降もスタンプ事業全体の売上は拡大し続けています。

LINEスタンプ プレミアムの加入層はLINEスタンプにおけるライトユーザーが圧倒的に多く、既存ユーザーの奪い合いや総合的な目減りにはならず、新たな利用が生まれています。自分が担当するプロダクトの成長はもちろんですが、事業全体の成長に寄与できている実感があり、大きなやりがいを感じています。

とはいえ、LINEのユーザーは月間8,800万人もいるのに、LINEスタンプ プレミアムの加入人数はまだ125万人程度しかいません。サービス開始から1年ちょっとの期間で100万人以上のユーザー数を誇る有料サービスを生み出せたことはとても価値があることだとは思うのですが、まだまだ成長の可能性を秘めています。サービスをより成長させていき、事業全体や会社への貢献、ユーザーへの価値の提供を強めていきたいと思っています。

ーー大島さんの仕事の進め方を教えて下さい。

まずは、事業成長の目標数値があるため、それを達成するための施策を数名のプロジェクトメンバーで議論します。サブスク事業の場合はユーザーに継続的に課金いただくことが前提のため、単純に目標数値だけを追い求めるだけではなく、「いかにしてファンになってもらうか?」という視点でも次の一手を考えています。

データや試算に基づいて具体的に施策を固めたのち、「なぜその企画が必要なのか」をマネージャーや事業部長へプレゼンします。GOが出るとすぐに社内のデザイナーや開発などのメンバーをアサインして実現させていきます。様々な過程で厳しい意見も飛び交いますが、企画そのものやアイデアに対して否定したり、却下したりする雰囲気は全くなく「おもしろいからとりあえずやってみよう」という前向きで建設的な空気があります。たとえ失敗しても「なぜダメだったのか」の分析と考察データを蓄積することで次に生かしていくことができれば責められることはないです。そもそも入社以来、上司に怒られたという経験がないです(笑)。自分の考えや意志で仕事をつくり、進められている実感が強いですね。

実はプロジェクトの主要メンバーは、私も含めてこれまでのキャリアで誰もサブスク事業に関わったことがなかったんです。経験の少ないメンバーが中心となって動かしているプロジェクトだからこそ、既成概念に囚われず試行錯誤とチャレンジができていると感じています。もちろん、分からないことが多いため、社内で経験や知見のあるメンバーに積極的にヒアリングをしています。特に「LINE MUSIC」はサブスクの先輩として、LINEスタンプ プレミアムの立ち上げ時からヒントや先行事例を教えてもらっており、一緒にコラボ企画を検討することもあります。

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ーー個人的に感じた「LINEらしいポイント」は何かありましたか?

LINE社員の行動規範「LINE STYLE 2.0」でも「Always Data-driven」が掲げられていますが、データ重視の考え方を基礎として身につけた上で企画を進めている点です。マーケティングに活用できるデータが豊富に揃っていて、論理的に考える部分と感性で考える部分をうまくミックスしてプロジェクトを進めることがおもしろいですね。

また、前職で、若い社員が大きな会議で意見を出すことは結構ハードルが高かったのですが、LINEでは一人一人の裁量権が本当に大きく、意見も出しすいので、自分の「こうやりたい」「こうすべき」という部分をちゃんと実現できるのが楽しいです。例えば、新卒1年目のメンバーが一つのセクションの担当責任者としてバンバン仕事を進めていたり、入社してまだ1年にも満たない社員社員が会議の中心となるファシリテートを担当していたり。年次や役職に関係なく大きなプロジェクトの中心メンバーとして活躍していて、入社当初は違いに驚きました。早い段階で良い意味で放置されるため、自ら企画を考えて実行していく環境です。

あとは、前職と違って大きな驚きだったのが、LINEでは上司や部長などに対して役職で呼ぶことがなくて、基本的にお互い「○○さん」で呼び合うことです。フラットな関係性で、上司や部長とのコミュニケーションもかしこまる必要がありません。気軽にチャットで相談して基本的に「やってみなはれ」的なレスをいただくので、スピーディーに進められています。

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ーー大島さんが感じている、今LINEで働く一番の価値は何ですか?

自律的な「ワークライフマネジメント」が実践できることですかね。「ワークライフバランス」ではなく、私は「仕事での経験が私生活を豊かにするし、また逆に、私生活での経験が仕事を豊かにするきっかけにもなっている」ことが大事だと考えています。仕事と私生活のバランスをコントロールしながら積極的に相互作用させることで、どちらもさらに楽しくできます。LINEでは、この「ワークライフマネジメント」がしっかり実現できています。LINEはZホールディングスとの経営統合などもあり、今や大企業となっています。しかし、大企業ならではの整備された環境もありつつ、ベンチャー的なチャレンジ精神を実践できる「余白」が残っているため、とてもバランスがいいと感じています。個人が自由にチャレンジすることに対して、制度面や上司からサポートしてくれます。こうした仕事環境がきちんと整備されつつもベンチャー風土があるLINEは、どちらかに偏らない豊かな環境だと感じています。

ーー今後LINEで働く中で挑戦したいことは何ですか?

LINEスタンプ プレミアム、そしてスタンプ事業やその文化をもっともっと成長させたいと考えています。スタンプはコミュニケーションのきっかけにもなるし、盛り上げることもできます。膨大な種類のスタンプを自由に堪能してもらい、ユーザーのコミュニケーションをもっと豊かにしたいですし、生活の一部のような存在になりたいと考えています。 また、個人としても既存のLINEスタンプの概念に囚われることなく、コミュニケーションを豊かにするプロダクトの成長に関わることができたらと思っています。「もっともっと楽しい仕事をするためにステップアップしたい、新しい領域やプロダクトにも挑戦したい」とずっと思い続けていきたいですね。純粋に楽しいことをやり続けていて気付いたら、自分のレベルも上がっていた、というのを目指しています。

ーースタンプ事業に一緒に取り組みたい、こういう人と一緒に働きたいというイメージはありますか?

今一緒に働いているメンバーは、経歴や出身を含めて、様々なバックグラウンドを持つ方ばかりなのでとても楽しいです!とにかく新しいことに挑戦したい方、アイデアを考えて実行するバイタリティがある方、また多様な価値観を受け入れて、常におもしろいことをしようと考えている方が向いていると思います。また、自分で課題を見つけて解決するなど、仕事をつくって楽しむ自主性のある方が向いているかなと思います。逆に、役割が明確でない業務もあるので、具体的な指示が無いと動けない人は辛く感じるかもしれません。

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ーー最後にメッセージをお願いします。

スタンプ事業部は「スタンプ」だけをやっているイメージがあるかもしれませんが、実際には人々のコミュニケーションを少しでも豊かにするためのプロダクトの企画などを行っています。LINEのコミュニケーションの中心となっているプロダクトであり、新しいコミュニケーションが生まれる可能性のあるフィールドです。そんな環境で働くことに興味を持っていただけたら、新しいチャレンジを一緒にしましょう。お待ちしています!

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桃木 耕太

2013年にLINEに中途で入社、今は開発組織と採用組織でWebサイト/コンテンツやイベントの企画/制作などをしてます。