LINE Bank、「Banking in Your Hand」をミッションに歩んだ一年

2021年はLINE Bankにとって記憶に残る一年となりました。台湾とインドネシアでサービスが開始し、先行していたタイでは主要なマイルストーンを次々と達成しました。2021年の締めくくりとして、改めて今年のハイライトを振り返ります。
LINE Bankが台湾とインドネシアへ
2020年10月にローンチしたタイのLINE BKに続き、2021年は台湾とインドネシアでもLINE Bankのサービスが始まりました。
まず、4月に正式オープンを迎えたのが台湾です。使用頻度が最も高いアプリである「LINE」から利用できる、次世代のインターネット専業銀行としてLINE Bankは誕生しました。「Banking in Your Hand」をスローガンに、友だち同士での送金、デビットカード、台湾ドル建ての預金、定額返済型の個人向けローンなど、様々なサービスを提供しており、「LINE」から簡単に申込・利用が可能です。
そして6月、インドネシアでLINE Bank by Hana Bank(略称:LINE Bank)が開業しました。PT Bank KEB Hana IndonesiaとLINE Financial Asiaが手を組み、LINEの持つ技術的な知見とHana Bankが培った金融ノウハウを持ち合うことで、便利なデジタルバンキングを提供しています。特にインドネシアでは銀行口座を持たない「アンバンクト層」が多く、国の地理的な特徴もあって、モバイルで完結するLINE Bankには、銀行サービスへのアクセスや利便性を大きく向上させる可能性が期待されています。
グローバルでのユーザー数が480万人に!
12月にはLINE Bankのユーザー数がグローバルで480万人を突破しました。
タイのLINE BK(提携先:KBank)は既に390万人ものユーザーにご利用頂いており、預金口座数450万口座、デビットカード発行数200万枚といった記録を達成しています。
60万人以上のユーザーを抱える台湾では、LINE BankとしてISO/IEC 27002:2013 (情報セキュリティ管理規格)とBS 10012(個人情報管理規格)を取得しています。こうした認証は、情報セキュリティや個人情報保護に関する国際的な規格を遵守する姿勢を示すものです。デジタルファイナンスに「セキュア・バイ・デザイン(Secure by Design)」の原則を組み込むことで、ユーザーの取引や情報セキュリティの保護に努めています。
インドネシアのLINE Bankもローンチから6か月たらずでユーザー数が30万人を超えました。2022年前半にはローンやパートナーシップローン(事業者ローン)など、新サービスの提供が予定されています。
最後に日本ですが、サービス開始に向けて急ピッチで準備が進んでいます。LINE Financialとみずほ銀行が協力し、「LINE」とリンクした、親しみやすく利用しやすい「スマホ銀行」の設立を目指しています。関係当局の許認可等を前提に、2022年度内(2022年4月から2023年3月)の営業開始が目標です。
振り返れば、2021年は私たちの暮らしや働き方が大きな転換期を迎え、決済方法や貯金、送金、ローンをはじめ、日常生活のあらゆる場面に変化が訪れました。そんな中で迎える2022年、LINEは引き続き、デジタル金融サービスの発展に努め、誰もが手元のスマホから手軽にアクセスできる金融エコシステムの実現に向けて尽力していきます。
この記事を読んでLINE BKに興味をお持ちになった方は、リンク先の動画をご覧ください。プロジェクト初期から携わっているエンジニアが開発の裏側やサービスの人気の理由をお伝えしています。(英語のみ)