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〇〇さんを募集中

【〇〇さんを募集中】LINEグループの暗号資産取引サービスの管理・運用担当さん

特にピンポイントでこんなスキルや経験、志向や思いを持った人にジョインしてほしい、という部署・ポジションについて紹介する「○○さんを募集中」シリーズ。

今回は、LINEグループで暗号資産(仮想通貨)取引サービスを運営するLVC株式会社でディーリング業務のマネージャーを務める藤田に、ディーリング職の業務内容や求める人物像などを話してもらいました。

――まずは自己紹介をお願いします。

藤田

新卒でFX(外国為替証拠金取引)の会社に入社し、システム運用・カスタマーサービス・ディーリングなどの業務を約3年経験しました。その後、親会社のネット証券に転籍して、デリバティブ部門の運用を経て、同グループ内の暗号資産交換業者での運用体制の整備などを経て、その後ちょうどLINEが提供する暗号資産取引サービス「BITMAX」のサービスローンチ直前だった2019年7月のタイミングで、LVC株式会社に入社しました。

LVCに入社するきっかけは、新卒からずっと同じ組織で働いてきて、居心地自体は良かったのですが正直徐々にマンネリというか、そういう環境にずっと身を置くだけで良いのかなと漠然と思い始めたことです。LINEという大きなプラットフォームと連携した暗号資産の事業に携わることができるのは面白そうだなと思って、入社を決めました。入社後はディーリングチームでプレイヤーとして実際の運営業務に携わり、2020年の3月よりチームマネージャーになりました。

ーーサービスや、LVCの企業について詳しく教えてください。

藤田

LVCは、LINEのグループ会社としてブロックチェーンと暗号資産交換業を行っていて、現在展開しているのが2019年9月にローンチした販売所モデルの国内向け暗号資産サービスのBITMAXです。

BITMAXはLINEのアプリ上で動くサービスなので、LINEやLINE Payとも密に連携していて、その手軽さから登録ユーザーの年齢層は20代が41%、30代が27%と、他の投資系サービスに比べて若い世代が多く利用しているのが特徴ですね。顧客アンケートではLINEからアクセスできる手軽さ、少額での取引が可能な点、またLINEグループならではの安心感や便利さを魅力と感じる人が約半数と多く、他にもLINE Payで入出金できる点も評価いただいているようです。

ーーなぜLINEグループで暗号資産サービスを行っているのですか?

藤田

企業全体の方針になるので、役員などの言葉を代弁してお伝えすると、私たちが目指しているのはBITMAX単体の成長ではなく、LINEが独自に開発したブロックチェーン技術を活用すること。そして、サービス提供者とユーザーが共創関係にあるトークンエコノミー構想を実現していくことです。詳細はプレスリリースなどにも記載がありますが、具体的にはブロックチェーンを活用し、サービスに貢献したユーザーが適切な報酬を受けることができる経済圏をつくっていく予定です。

このLINE Token Economy構想を実現するために、海外を含む複数のブロックチェーン関連企業とタッグを組み、LINEの独自暗号資産「LINK」の国内外の流通を目指しています。同じように経済圏を築いていこうとしている企業は複数ありますが、国内MAU8400万人という巨大なプラットフォームを持つLINEだからこそ実現可能な構想だと思います。

また、私たちが担当しているBITMAXでもLINKの取り扱いができるよう鋭意準備を進めています。LINKの取り扱いが開始すると、LINEグループのサービスやパートナー企業との経済圏の中を、LINKが"血液"として循環するような形を目指していくと思います。暗号資産サービスは国内に数あれど、グループ内で独自通貨を保有しているサービスはなかなか無いので、今後の事業展開や個人としてのキャリアを考えても、LVCの業務に携わる価値は大きいと個人的には考えています。73aeede5.jpg

2019年にリリースした暗号資産取引サービス「BITMAX」。

ーーLVCにおけるディーリングチームの役割について教えてください。

藤田

私たちディーリングチームは、BITMAXにおいて実際に顧客が取引を行うレート配信や、暗号資産の管理などの顧客取引全般の安定的な運用を支える役割を担っています。暗号資産のディーリング、というと最前線で取引売買を行う"攻め"のイメージを持つ方も多いのですが、実際の業務は運用として各データの細かな管理やモニタリングを行うためバックオフィス的な"守り"の要素が強いですね。

簡単に言うと、決まったことをマニュアルや指導に沿って正しくこなすことが求められる仕事です。どうしても人がチェックしなければいけない部分をしっかり管理・運用する役割ですね。

地道な作業も多いですが、エラーが許されない資産取引サービスを24時間安定稼働させるためには必要不可欠な業務ですし、最前線でサービスを守っている実感もあります。逆に言えば、金融業界やディーリング業務が未経験の方でもOKで、細かい管理・運用業務やルーティンワークが得意な方は向いている仕事だと思います。

ーー具体的な業務内容を教えてください。

藤田

ディーリング業務を紹介する上で、まずは暗号資産の取引の流れについて簡単にご説明できればと思います。取引、つまり注文を処理するために、まず複数の契約先企業からレート(価格)の提示を受けて、当社のシステムでは常にサービス側でユーザーに表示されるレートの生成を行っています。

ユーザーはそのレートを取引画面で確認し、暗号資産の購入・売却を行います。その注文を受けると、サービスのシステム側で複数社ある契約先から有利な価格を選定し、自動で発注を行います。ここまでが取引の一連の流れになります。私たちディーラーはこの一連の流れが正常に行われているかのモニタリングや分析・管理をしています。

業務内容としては、ユーザーがリアルタイムで暗号資産の送付を行えるよう管理するウォレット管理業務と、顧客が常に取引可能なように暗号資産のレート配信などの運用を行うディーリング業務があります。

ウォレット管理業務は、サービスとして保有する暗号資産すべてが入った複数のウォレット(口座)の残高をモニタリングして、必要に応じて資産の移動を行う業務になります。なぜ資産の移動が必要かというと、当社が扱う暗号資産は大きく分けると2つのウォレットに保管しています。

1つはホットウォレットと呼ばれる、手軽に暗号資産を出庫できるよう、インターネット接続が可能な環境で管理されているウォレット、もう1つはコールドウォレットと呼ばれる、インターネットから遮断された状態で管理されている、利便性よりもセキュリティを重視したウォレットになります。ただ、前者のウォレットはセキュリティ上あまり多くの資産を入れておけないので、ユーザーが暗号資産を外部に引き出す際に必要な量が不足しないように、バランスを取りながらウォレット間の資産の移動・調整を行なっています。

ちなみにウォレットについてはこちらの記事でも詳しく説明をしているため、興味がある方はぜひご覧ください。

2つ目のディーリング業務は暗号資産の取引価格が正常に配信されているか、その価格が他社の価格などと比較しておかしくないかをモニタリングしたり、顧客の注文や当社が行った注文が正しく処理されているかをモニタリングする業務になります。

暗号資産のディーリング業務は専門用語が多かったり、普段暗号資産を取引している方でも内側のシステムまで把握している方は少ないので、経験の無い方でも働きやすいよう、またシステムのより安定した稼働を目指して、業務のマニュアル化やイレギュラーパターンの知見共有を都度行っています。

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ーーLVCならではのディーリング業務の特徴や、やりがいについて教えてください。

藤田

まずは他社にも共通して言えることですが、暗号資産は1日で40%に下落・上昇するなど非常に変化が大きい金融商品で、こういった変化に富んだマーケットに直接携わることができるのはとても面白いですね。法律的なルールもまだ完全に整備されている業界ではないので、そういった変化を経験し、日々対応していくのは他業界ではなかなか無いことかと思います。

LVCならではのやりがいとしては、先ほども少しお伝えしましたが、やはりLINEのプラットフォーム上でサービスを提供しているので潜在的に大きな顧客基盤がある点と、そのようなサービスの運営に携わることができる点だと思います。今後はLINEの独自通貨「LINK」の取り扱いやLINE Token Economy構想といった、他社にはないLINEならではのサービスの運営を行っていくことになる予定です。そういった業界の最前線での変化を体感し、経験に変えていくメリットは大きいと考えます。

具体的な働き方としては、暗号資産の相場変動やBITMAXでの取引は24時間365日行われているため、私たちもシフトを組んで24時間体制で業務を行っています。顧客の資産を扱う金融サービスでの不備は許されないため、ディーラーがレートの配信状況や取引状況をモニタリングすることは必要不可欠かつ、サービス提供において中心的な役割を果たしています。

土日祝日や深夜帯での出勤もあります。ですが、平日に休みを取れるので土日休みより行きたい場所に行きやすかったり、交代シフト制なので残業がほぼ発生しなかったり、働くうえでの良い点もあります。ただ、生活スタイルによって向き不向きがある勤務体系だと思うので、心身の管理をしっかりできる人じゃないと厳しい環境かもしれません。

ーーチームの雰囲気やメンバーの経歴について教えてください。

藤田

今は計12名のチームで、専任が9名、兼務が3名です。外国籍のメンバーもいるため、グローバルな雰囲気もありつつ、コミュニケーションもフラットです。

専任のメンバーの半分程度は金融業界出身ですが、残りは様々なバックグラウンドを持っていますね。他業界の経理や、酪農協出身のメンバーもいたりと、業務未経験で入社しているメンバーも多くいます。年齢層は20代半ばから30代半ばぐらいですね。シフト制なので、なかなか部署全体での交流は無いものの、シフトメンバー同士で一緒に食事をしたり、仕事中にも適宜コミュニケーションを取りながら業務を進めています。

兼務のメンバーは、データサイエンスチームというLVC内のデータ分析の組織に本務所属している人たちです。サービスの各データの分析をしながら一緒にディーリングの方針を定めていっています。

ーーLVCのディーリング業務に向いているのはどんな人だと思いますか?

藤田

まず、繰り返し強調したいのは、未経験でも大丈夫ということです。事前知識やこれまでの業務経験ではなく、これからお願いしたい仕事に性格やマインドが合うかどうかが大事です。

例えば性格だと、金融商品を扱うサービスかつ顧客取引に直結する部署なので、正確性や細かい部分を意識して作業が出来る方が向いていると思います。LINEグループの暗号資産の取引というと自由度が高く感じられる方もいるのですが、金融商品なのである程度お堅い部分はあり、顧客の資産を安全に管理するためにはルールも色々と必要になってきます。

あとは当たり前かもしれませんが、暗号資産に興味がある方ですね。業務自体はルーティン作業も多いのですが、イレギュラーが発生すれば臨機応変な対応が求められたり、業界や組織としてもスピード感があり、良い意味で変化が激しい環境です。それを知識や経験として吸収できたり、ストレスに感じない人にとっては魅力的な環境だと感じています。

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ーー最後に、応募を検討している方へのメッセージをお願いします!

藤田

LVCだけでなく、暗号資産というビジネス自体も日が浅いので、日々色々な変化を経験できると思います。今後はLVC独自のサービスなども展開していく予定なので、そういった変化に対してともに前向きに取り組んでいただける方にお会いできることを楽しみにしています!

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桃木 耕太

2013年にLINEに中途で入社、今は開発組織と採用組織でWebサイト/コンテンツやイベントの企画/制作などをしてます。