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LINEでは、こうしてます。
LINEで働く理由

FinTech事業で活躍する2人が語る、LINEの金融事業で働く価値

LINEで働いていて感じる「らしさ」や「価値」を様々なメンバーに聞く「LINEで働く理由」シリーズ。今回はLINEが注力する事業領域「Fintech」において、サービス企画を担うLINE Credit株式会社の山岡巧と、LINE Bank設立準備株式会社の継枝研太に、仕事の内容ややりがいについて語ってもらいました。(写真左から山岡、継枝。)

ーー自己紹介をお願いします。

継枝

私は新卒でシステムインテグレーターに入社し、銀行で使われるシステムの開発などを担当していました。さらに銀行に常駐し、IT戦略の立案を支援する業務も行っていました。その後、デジタル通貨や決済サービスなどを提供するスタートアップ企業に転職し、プロダクトマネジメントから事業戦略の策定、Bizdev、営業、資金調達など、幅広い業務を経験しています。

スタートアップ企業での仕事が一段落したタイミングで、働く環境を変えてみようとLINEに転職することにしました。転職先としてLINEを選択した理由は、金融サービスがこれからというフェーズである一方、極めて大きなユーザーベースを持っているので、事業を大きく伸ばせると考えたためです。

山岡

前職は新卒で入社したある銀行のIT部門のシステム開発部隊でプロジェクトマネージャーとして働いていました。ここでビジネス上のニーズを捉えてシステムを構想し、それを開発・リリースして運用するといった一連の流れを経験できたことで、次のステップを考えるようになりました。

その際、Fintech領域にかかわりながらキャリアを伸ばすのであれば、その領域で主役として存在感を示すことができる企業で働きたいと思い、LINEに転職することを決めました。

ーー現在所属している部署と業務内容を教えてください。

継枝

私は2022年度中に新銀行の設立を目指して準備を進めている、LINE Bank設立準備株式会社のサービス企画チームに所属しています。チームのメンバーは5人で、こちらも中途採用がほとんどになります。

業務としては事業サイドが出してきた要件に対し、アプリなどユーザーが使う部分におけるUXの設計や、画面の仕様策定などを行うことがメインになります。仕様を決める時は、銀行商品としての妥当性や裏側の業務を検討する「業務チーム」や、法務・コンプライアンス・セキュリティチームと議論をしながら決めていきます。事業サイドから出てきた要求をただそのまま進行するだけでなく、ユーザー目線にたちリサーチなどを通して見直したりもします。もともとのコンセプト設計から行う場合もあります。

まとめた仕様はデザインチーム、開発チームへ説明し、開発やテストを進行します。その間もデザイナーやエンジニアからたくさんの提案や指摘などがあるため、都度仕様を見直しながらプロダクト作りをしています。

山岡

「LINEポケットマネー」を提供している、LINE Credit株式会社のサービス企画部サービス企画チームでマネージャーを担当しています。チームのメンバーは7人で、それぞれがプロダクトマネジメントやマーケティング、PRなどの業務を担っています。

チームのメンバーの大半は中途採用ですが、バックグラウンドはそれぞれ異なります。いわゆる金融業界から転職してきたのは私だけで、IT系のベンダーやWebサービスを開発していた人、あるいは広告代理店で働いていた人など様々です。

チームの業務は、サービスの申込者数や契約率、貸付金額など、事業のKPIをモニタリングして課題を見つけ、ユーザーリサーチや社内プロセスの分析を行うことなどです。課題を解決するための新たな機能を提供する場合には、ワイヤーフレームを起こしたり企画書を作成したりした上で、デザイナーやエンジニア、あるいは社内の各部門と連携しつつ、リリースに向けてプロジェクトを進めていくことになります。

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ーーご自身の現状の仕事内容を教えてください。

継枝

チームの業務紹介と被りますが、事業チームや銀行としての商品企画や業務フローを設計している業務チームと一緒に機能の企画、要件作成を主に行っています。Figmaでワイヤーを書いて詳細な仕様をドキュメントにまとめる作業も多いですね。企画や要件を詰めるためにリサーチを行ってインサイトの抽出や、全体的なのコンセプト設計なども担当しています。現状は、サービスローンチに向け、テストを実施して明らかになった問題を1つずつ解決しています。

例を挙げると、振込を行うためには、振込先の銀行の指定や口座番号入力などのプロセスがあるので、その一連の画面フローの設計や各画面に表示する内容や入力欄の設計、またボタンをタップした場合の処理についてを定義します。テストではQAチームがその定義通りの実装がされているかを確認しますが、もともとの要件として定義できていない部分もあります。たとえば「システムエラーが発生した時にユーザーにどのように案内するか」とか、「この入力項目はこういうバリデーションを加えた方が良いだろう」などといった要件です。これらの解決策・改善策をエンジニアやQA担当などと議論しながら定義を追加し、企画開発を進めています。

山岡

私自身も1人のメンバーとして課題の発見やその解決のための企画立案を行っているほか、チームをマネジメントする役割もあります。マネジメントでは、メンバーに対して半期ごとのミッションを設定したり、あるいは日々のメンバーの業務をサポートしたりしています。

特に金融サービスで利用するシステムの開発では、様々な法律や規制を遵守しなければなりません。一方で我々のサービスは、プロセスの最初から最後までデジタルで完結しているため、法律や規制をすべてシステムの要件として落とし込む必要があります。

例えば、ユーザーに借入をしていただいた際にはご利用明細書を渡す必要があります。それは単純にアプリの画面でユーザーが見れれば良いというわけではなく、ユーザーがダウンロードできる状態でなければならないといった要件があったりします。金融サービスには単にサービスを提供するだけでなく、それ以外にも考慮しなければならないことが多く、それによって要件が膨らんでいく傾向があります。私自身は銀行で働いていた経験もあり、そういった部分への配慮や対応には慣れているので、その知見ももとにメンバーの業務をサポートしています。

ーー仕事を進める上で、以前の会社との違いを感じる部分はありますか。

山岡

LINEでは、1つの仕事を完結していくプロセスが良くも悪くも定まっていません。私たちの仕事やプロジェクトは毎回同じ作業をルーティンで繰り返すわけではなく、内容によって優先的に着手すべきタスクなどはすべて変わってきます。

もちろんプロセスが定まりきっていないことによる弊害もあります。しかしプロセスがルールなどとして決まっていると、こちらから作業した方が効率的であると分かっていても、プロセス上後回しにせざるを得ないといったことが起こりえます。その点、LINEでは自分の裁量で流動的に仕事を進めることができ、スピード感を持って仕事に取り組めていると思います。直近でユーザーの反応はどうか、KPIがどういった状況で、それに対して何ができるのかといったことを、みんなでワイワイ議論して素早く仕事を進めていくのは、非常にLINEらしいカルチャーだと思っています。

継枝

山岡さんの話と少し逆行するかもしれませんが、私の前職では組織も小さかったので、CEOやCTOと口頭やホワイトボードを使って話しながら意思決定し、それで合意できれば開発やデザインに進むといったケースが少なくありませんでした。しかしLINEでは、小さいことでもしっかりドキュメント化し、関係者ときちんと合意した上でプロジェクトを進めていくことが一般的で、すごく違うなと感じます。

LINEらしさを感じるのは、周りの人たちがすごくフレンドリーなところです。僕が入社したときはちょうどコロナ禍で、コミュニケーションもほとんどがオンラインだったのですが、それでもとても話しやすくて、分からないこともすぐに聞ける雰囲気がありました。外部から中途入社で入ってきても、すっと馴染んで走り始められる環境です。中途入社される人も多いので、働いている人にとって新しい人を受け入れることが当たり前になっている気がします。

あと、個人的に企画をする上で、ドキュメントや社内の問い合わせの仕組みが充実していると感じています。特に、サービスとして連携の検討が必要だったLINEのコミュニケーション機能やLINEログインといったプラットフォーム領域には様々な情報が揃っていたので、私自身業務上で助かっていますし、これから参画される人でも理解がスムーズで進めやすいと思います。

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ーー仕事でやりがいを感じるのはどういった部分ですか。

継枝

LINEの金融サービスはこれから伸ばしていくという段階なので、やりがいを持って取り組める仕事がたくさんあります。LINEの多くのユーザーに使ってもらえる可能性のあるプロダクト作りを未成熟なフェーズから関われるところにやりがいを感じます。また、新しい銀行をつくるという他ではなかなかできないプロジェクトで新機能の開発や提供にまで主体的に関われるのは単純に貴重な経験だなと感じます。あとは、まだまだできていないことも多く、解決すべき課題も多いので、自分が仕事に関わる意味や価値を感じられる機会は多いと思います。

もう一つ、LINEで働くやりがいを挙げると、常にユーザーのことを考え続けることができるところです。コンセプト設計だけでなく画面1つ1つの設計、ボタン配置、ワーディングなど細かいところまで「常にユーザーは誰か、ペインやゲインはなにか」を考え尽くせます。極端な話、例えば収益面や裏側の銀行業務みたいなところは他のチームが専門としているのでそこはサポートしてもらいつつ、ユーザーにフォーカスしてプロダクト作りに没頭することができます。また、PdM以外のチームもユーザー目線というのを第一優先事項としてくれてるので、PdMがユーザー目線で出したアイデアを、他チームも尊重してくれるし、なんとか実現しようと協力してくれるカルチャーがあり、一体感を感じます。

山岡

私は課題解決や目標達成のためにやるべきことを、自分たちで考えて企画をゼロから立てて取り組む部分にやりがいを感じます。プロダクトを進化させるためには次に何をやらないといけないのかということをゼロベースで考えることが求められるので、本当に何でもチャレンジできる環境だと思います。UIの改善だけでなく、裏側のオペレーションを自動化してUXを改善する施策だったり、全く新しいローン商品の提案をしたりと、とても幅広い仕事を任せてもらえます。

その分、インプットしなければならない知識や、誰よりもプロダクトのことを考えるスタンスが求められるので、ある意味ハードですが、それもまたやりがいに繋がりますね。継枝さんも言っている通り、PdM以外のチームもユーザー目線を大事にするカルチャーがあるので、プロダクトに良い結果が出た時にはみんなで喜び合えるというのもやりがいのひとつです。

ーー現状で感じている課題を教えてください。

山岡

LINEアプリという圧倒的なサービス基盤があり、そこに依存しすぎているのではないかと考えることがあります。LINEアプリのいち機能としてではなく、1つのサービスとしてLINEポケットマネーをもっと多くの人に認識してもらい、事業規模を拡大しなければならないと考えています。

それを実現するためには、LINEポケットマネーの認知向上や、特徴を理解をしてもらうためのコンテンツの充実のほか、より他社と差別化できるような機能を開発していく必要があります。金融は商材がお金ということから、規制が厳しく、どうしてもコモディティ化された商品になりがちです。そんな中で他社と差別化を図ってNo.1を目指すためには、より企画のリソースを割いて新しいアイデアを実践していかなければなりません。ただ、現状では人手が足りていないため、そこの課題を解決して施策のボリュームを増やしていきたいですね。

継枝

チームとしての大きな役割に、ユーザーの嗜好や習慣を理解することがあります。ただ現状は開発やテストの対応に手一杯で、そこに十分なリソースを割けていないことが課題です。またユーザーの趣味嗜好はリアルタイムに変わるため、しっかりユーザーを見据え、変化を捉え続けて次のサービス企画につなげなければなりません。そういった部分をしっかりケアするためにも、多くの人たちにLINEへ来てもらいたいですね。

LINEだからこその銀行サービスをどう作っていくか、友だちなどに話したくなるような体験や感覚、つまり「WOW」をどう作るかというのが課題です。もちろんその前提で常に組織一丸で取り組んでいますが、法律、セキュリティ、コンプライアンス的な制約などに則っていくと、つい他の銀行と同じようなサービスラインナップ、体験設計になってしまいがちです。それではLINEが銀行を作る意味がないので、これから中長期的にも常にその視点で新しい体験を作っていかなければいけません。

ーー今後、どういったことにチャレンジしていきたいですか。

継枝

生活に密着していて、意識しないで使える銀行サービスを実現していきたいですね。すでにLINEアプリは日常的に使われているので、その延長線上でスムーズに使える銀行サービスを実現することが目標です。さらに銀行以外のところで銀行機能が使えるなど、そのほかのサービスとの連携にも取り組んでいきたいなと思います。

山岡

LINEポケットマネーの土台になっているサービスとして、LINEスコアがあります。これはLINEが提供している各サービスの利用状況を解析し、信用スコアを算出するサービスです。このLINEスコアを用いてユーザーに新たな価値を提供するサービスなど、LINEポケットマネーとの間でシナジーを生み出しつつ事業を多角化していく、そういったことにチャレンジしたいですね。

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ーーどういった人と一緒に働きたいと思いますか。

山岡

自分が知らない領域であっても積極的に挑戦する人は、一緒に働いていて面白いなと思います。たとえば金融のバックグラウンドがなくても自ら貪欲に学ぶ人、あるいはITの知識がなくても果敢に挑戦する人など、自分の知らない領域をきちんとキャッチアップしていくことができる、その延長線上で世の中にないサービスを作るといったことにモチベーションを持って取り組める、そういった人と一緒に働きたいなと思います。

継枝

定性データや定量データ、さらには自分自身のリアルな経験をもとにして、ユーザーの趣味嗜好や習慣を捉えて考えることができる人、あるいはそういったことを考えることが好きな人は、私たちのチームの仕事に向いていると思いますし、一緒に働きたいと思います。

あと、新しい企画やプロジェクトを進めていくときって、どうやって進めたら良いかわからない、誰が意思決定者かわからない、どっちが正解なのかわからない、意見が対立していて全然先に進まない、みたいにたくさんの壁があります。そして上司もその答えを持っているわけではありません。そういう状況に狼狽えず前向きに明るく取り組んでくれる人だと周りも明るくなってとても良いと思います。

LINEにはカジュアル面談の機会もあるので、こういうことが分からない、これが知りたいと言ったことがあれば、そういった機会を使って気軽に聞いていただきたいですね。

山岡

「このサービスを企画した」など、一言で伝えられる実績を作りたいと考えているのであれば、LINEはベストな環境だと思っています。興味があれば、まずはカジュアル面談からでも応募していただければと思います。

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桃木 耕太

2013年にLINEに中途で入社、今は開発組織と採用組織でWebサイト/コンテンツやイベントの企画/制作などをしてます。