OnLine

OnLINE
LINEでは、こうしてます。

総流通額が前年比440%超え!急成長するLINEギフトの挑戦

LINEでは、毎年一度、LINEグローバルグループ全体での社内アワード「Global WOW Project Awards」を開催しています。今回は、2021年度サービス部門の受賞者であるLINEギフトのメンバーに、プロジェクトの裏話や思いを語ってもらいました。

01
(2).jpg

左上より時計回りに、プロダクトマネージャーの米田昌平、企画のカン・ジソン、開発の大橋宏輝。

    • 「LINE ギフト」 プロジェクト概要
    • LINE ギフトは、「LINE」のトークを通じて友だちとギフトを贈り合うことができるコミュニケーションサービス。2015年4月にローンチ以降、約7年にも及ぶ挑戦と努力の積み重ねにより、大きな成果を生み出した。2021年の流通額は前年比330%、2021年12月単月での流通額は前年比440%、またサービス利用者数は累計2600万人を突破(2022年10月時点)。

    シンプルな目標×サービスへの思い

    ――2021年、LINEギフトは総流通額が前年比330%と、大きな飛躍を見せました。その「成功のカギ」は何だったと思いますか。

    米田

    「シンプルな目標を設定して、そこにフォーカスしたこと」でしょうか。2021年は流通額を最大限伸ばすことにフォーカスし、シンプルなKPIとマイルストーンを設定したことで、プロジェクトメンバー全員の意識が統一され、目標に向けて一丸となって進むことができたと思います。

    画像1.png

    プレスリリースより(https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2022/4091)

    2021年は3月にZHDとの経営統合があり、ECが注力領域の1つになりました。LINEギフトもいっそう期待を集めるなかで、 LINEギフトが今後大きく飛躍していく象徴的な成果を出したいと考えました。そこで、その時点での事業計画を白紙にし、ZHD全体から強力なバックアップを受けることができることを前提とした新しい目標を設定したのが6月でした。「2021年全体で流通額をいくらにする」というのが元々の計画でしたが、LINEギフトが1年の中で最も盛り上がる「12月に突き抜けた成果を出す」という計画にシフトしました。

    様々なデータの分析から、12月に大きな成果を出すことができれば、結果的に2021年全体の流通額も大きく上がること、そしてその後の成長にも直結することが分かったので、あえてピンポイントの目標を設定しました。逆に期中のタイミングに「毎月の流通額をさらに上げる」ためにどうしよう、と考えてしまったら打ち手が無かったと思います。

    yoneda06.jpg

    ――6月に新たな目標が決まり、具体的にはどうアクションを進めていったんですか。

    ジソン

    本当にすべてが急だったんですが......12月にLINEギフトを思いきり使ってもらうためには、12月に初めて使ってもらうより、それまでにLINEギフトを使ったことがある人ができるだけたくさんいる状態にしておく必要があると考えました。残り半年で新規ユーザーをたくさん確保しなければならなかったんです。

    そうして「たくさんの新規ユーザーを獲得するために78月はテストマーケティングをして、9月からは本格的にマーケティングを踏み込む」という計画が一瞬で決まり、いつの間にか私がボールを持っている状態でした(笑)。

    これまでにも新規ユーザーの獲得施策は実施していたので、ある程度リアルな試算ができる状態にはありました。でも、過去の施策だとどう試算してもスケールしないので、とにかくたくさんの施策を積み立てていくスタイルでいこうと決め、テストしたいものを全部リストアップしたら51個もあって。7月から8月初旬でテストのスケジュールを組んで、一気にやりきった感じです。

    米田

    スタートの動きが本当に速かったですよね。最初に「どうしよう?」って考えこんだら、それだけで時間が過ぎちゃうような状況で、ジソンさんが素早くリードしてくれました。

    ジソン

    本当に大変でしたが(笑)。でも、目標のおしりが決まっているから走りきれました。とりあえず、その時点でできることを積み重ねて、前に進みました。1011月になったら、ようやくいい感じの数字が出てきて、ちょっと安心できたんですよね。

    jisun01.jpg

    ――目標がシンプルで明確だったからこそ、やるべきことも明確ですぐに走り始めることができたんですね。

    米田

    あともう一つ、「成功のカギ」としては、LINEギフトを好きなメンバーが多いことも大きいと思います。好きだからサービスをもっと良くしよう、もっとたくさんの人に使ってもらおうと思える。

    LINEギフトって、サービスのコンセプトがすごく「LINEらしい」サービスなんですね。ですのでLINEで働く人たちがLINEギフトのことを好きなことは、自然なことだと思います。事業的にはECなんだけど、LINEギフトの根幹にあるのは「コミュニケーション」です。ギフトは誰かのことを考えて贈るものだから、相手がいないと成立しないし、贈って終わりでもない。LINEはコミュニケーションプラットフォームとして、「CLOSING THE DISTANCE」というミッションを掲げています。ギフトで人間関係をより良いものにしようとするLINEギフトほど、LINEらしいサービスって他にないんじゃないかなと思っています。

    ジソン

    本当にいいサービスですよね。採用の面接をしていると、応募者が口をそろえて「サービスがいいから応募した」って言ってくださります。

    画像2.png

    LINEギフト ウェブサイトより。https://gift.line.me/about

    ――チームでの一体感を出すために意識していたことはありますか。

    米田

    私自身がしっかりリーダーシップをとらないと、というのはずっと意識してやってきました。なかなか決断しないとか、あの人に言われたから方針がコロコロ変わるとかすると、プロジェクトメンバーも不安になるじゃないですか。でも、一体感を出すために特別何かをしてきたというよりは、みんなが自然と仕事に必要な一体感を作ってくれてきたと思います。決して私にカリスマ性があって、ということはありません(笑)。

    大橋

    LINEギフトの企画のメンバーは、開発からボールを投げると、いつもきっちり打ち返してくれますよね。そういうマインドは、やっぱり米田さんがリーダーとして、そういう部分をおろそかにせず、やってきたからだと感じています。

    ohashi02.jpg

    ジソン

    開発も、企画のボールをちゃんと受け止めてくれるじゃないですか。困ったことがあってSlackに投げてみると、みんなからたくさん返事がきたりするところ、いいなって思ってます。

    ――最後に、今後成し遂げたいことを聞かせてください。

    大橋

    僕も、自分たちのつくったサービスで人に喜びや感動を与えたいと思っています。そのためには、この数年でぐっと大きくなったサービスの規模についていけるよう、開発体制もレベルアップさせなければいけません。課題を1つずつクリアして、これまで以上に強い開発チームにしていきたいです。

    米田

    LINEギフトは長い時間はかかりましたが、途中で諦めずに皆で頑張ってサービスを成長させ続けることで、ようやくここまで来れました。今回アワードにエントリーしたのは、良いサービスを作るために頑張っているけれど、なかなか上手くいかないと悩んでいる人に、LINEギフトのストーリーを知っていただきたかったからです。

    世の中の新しいサービスのほとんどは上手くいかない可能性が高いし、プロジェクトを続けていく過程では、いつも不安や迷いがつきまといます。だからこそ、私たちのプロジェクトを紹介することで、まだ頑張りたいと思っている人の背中を押せるかもしれない、と思いました。受賞したとき、プロジェクトのメンバーがとても喜んでくれたのもすごく嬉しかったですね。ただ、サービスを続ける限り、こういう賞をいただくことや、目標を達成したりすることも通過点ですので、現状に満足することなくこれからも頑張りたいと思います。

    私たちはLINEギフトが文化や習慣になることを目指しています。LINEギフトを毎日たくさんの人が使ってくれることで、人間関係がより良いものになり、ひいてはその人たちの人生がより良いものになると思っています。LINEギフトを通じて世の中の幸せが少しでも増えていくように、これからも力を尽くしていきたいです。

    allhands3.jpg

    LINEギフトのメンバーでWOW ポーズ。

    *

    松永 理沙

    PR室で社内広報をしています。2019年よりLINEに入社。スピーチやコピーライティング、PRなどの企業のブランド活動に携わってきました。休日は漫画、ゲームばかりで、長男・夫とインドアに過ごしてます。旅行も好きで、関東と中部圏のロープウェイは制覇しました。ダムも詳しいです。